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仲谷塾長のエッセイ・論文集 特別版@-3

●GMインタビュー

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"脱日本型ホテル"運営で新境地をひらく
 ホテル阪神 総支配人 仲谷秀一氏
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週刊HOTERES 1999年6月18日号

特別版@-2の続き・・・

――画期的ですね。

 移転開業(4月14日)前の3月ぐらいから、毎朝、エグゼクティブ・コミッティを開いてますが、会議のあり方、内容が変わってきました。情報はわかっているし、起こったことをその場で解決します。各部門のディレクターにいろいろな情報を与え、やりとりする中でスキルを高め、その結果としてホテルオペレ―ターをきっちり育てていけます。初年度41億円を見込む  


――開業して営業状況はいかがですか。

 宴会部門は地域密着を志向し、根底に他社のホテルが目をつけていない地域、一般宴会では大規模ホテルが着目していない地元をターゲットにしています。 一般宴会の福島地区周辺のボリュームは60%で作戦とおり。各種団体、協会、PTA、学校関係、そして非営利団体と阪神グループで70%を占めています。すると一般企業が注目して、「地域密着なら信頼感が持て、料金的にも高いわけがない」と判断してもらっています。お蔭様で4月は開業祝儀もあって160%の予算達成率、5〜6月もクリアしており、第一4半期は予算段階でクリアしました。そこまでいくとセールスマンも自信を持ってきました。またブライダルは旧ホテル阪神時代に比べて客単価も無理なく1万円アップし、かなり出来ています。競合ホテルもがらりと変わってきました。  


――レストランはいかがですか。

 これまで大阪のホテルにないレストラン、収益性の高いレストランを具現化できました。いま日本料理の「花座」が稼ぎ頭ですが、各レストランともコンセプトに近い成果を上げています。予想に反した事といえば、客層は若い人が多いと考えたていたが、雰囲気のよいシルバー世代が多い。 特に週末がそうですね。  


――宿泊は。

 「宿泊は売れ残りを出さない」を目標にしています。特にミッドナイトプランと言うお得な商品を用意して、パスポートも発行し、10回利用いただけると1回無料になる特典を付けました。旧ホテル時代のいくらべても、このプランは宿泊の10%を占めています。  


――それはすごい。最後に年間売上目標をお聞かせください。初年度は年間で41億円見こんでいます。宿泊、ブライダル、一般宴会、レストランで約4分の1ずつです。結果としてはブライダルとレストランが少し比重が高く、一般宴会と宿泊が少し控えた割合になりそうです。  


――阪神ブランドは、いま追い風がふいているようですが、非常に楽しみなホテルが誕生した印象です。どうも、ありがとうございました。